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「ビギナーからプロフェッショナルまで、“釣れる自信”を持って使える製品づくり」をコンセプトにするルアーブランド。
2019-06-24

※プロズミニスピンのデザインと特徴※

ファーストサンプルから最終サンプルまで長いテスト期間を費やしたプロズミニスピンですので、伝えたい事も多く全て特徴を書くと長くなりそうなので、重要事項を箇条書きにして一項目づつ解説していきたいと思います。

❶ダウンサイズモデルではなく超コンパクトスピナーベイトである事が重要。

これはエリアスを使う事で知れた基本でありながら最も重要な要素です。

広範囲を効率よく探れる通常のスピナーベイトとは違い、ある程度居場所を絞り込めた状態で抜群の威力を発揮するのがコンパクトスピナーベイトの持ち味。

しかしピンスポットは常にプレッシャーがかかっているのが近年のフィールド特徴です…。

ワームを通してスローに誘ってもスレていてバイトが無かったり、反応が遠い…。

その様なシチュエーションで最も超コンパクトスピナーベイトが威力を発揮するのだと体感する事が出来ました。

超小型である事はそれだけでアドバンテージがあると認識せざる得なかったです。

❷インディアナブレードを採用した理由。

あまり馴染みのないインディアナブレードですが、特徴は簡単に説明するとバイブレーションの強いウィローブレード。早く巻ける事を重点に置いたプロズミニスピンは2m以浅を独壇場としている為、適度な巻き感とスピードが必須でした。止水域はもちろん、流れの強いフィールドにおいても安定した泳ぎを維持します。

又、ただ巻きのみならず着水直後のフォールではブレードが回転しながら落下するので、バイトを誘発します。

微調整を何回も行ったオリジナルインディアナブレードが釣り人を満足させ、魚にもアピールします。

❸細かなバイブレーションを感じる細いワイヤーを採用。

唯一無二の使用感を重要視するか、少し失っても強度を重要視するか、迷いに迷いましたが、前者を選びました。

壊れたらまた買えばいい…決して安易な考えで決めた訳ではなく、魚との答え合わせの結果、細ワイヤーを採用しました。

❹シングルフックの課題点。

ある程度初期から決定していたシングルフック。スピナーベイトである以上障害物に強く無ければ、タイトにトレースする事が困難になります。しかしそこで出た課題が当初使っていたタックルバランスだとバラシが連発したのです。

トリプルフック使用だと簡単にフッキングしていた魚もシングルだとかかりにくくなりました。

そこで、フックの取り付け位置を後方に移動したのです。(見た目がアンバランスになるので極力ずらしたくありませんでしたが)

するとしっかりフッキング出来る様になりました。正確にはタックルも少し強くしましたが、その取り付け位置の効果は大きかったです。

❺ヘッド、ワイヤーの長さや角度、ブレードのバランス。

通常サイズのスピナーベイトよりウエイトが圧倒的に足らないのが、バランスを取る上でとても困難でした。ブレードが最重要だと感じていた私は初期段階からインディアナブレードを採用するのを前提にアームの長さ、角度を決めて行きました。コンパクトスピナーベイトの場合アッパーアームが長いと早く巻きづらい、ロアーアームが短いと安定して泳がないなど、理解していくと当たり前の事ですが全てを一から試行錯誤していきました。結果、アッパーアームを短くしロアーアームを長めに取る事で低重心になりバランスが良くなりました。

これにより最適なバランスを得ることが出来ました。

❻ワームキーパーの設置。

初期モデルには設置していなかったワームキーパー。コンパクトスピナーベイトには以外にもついていない事が多いですが、プロズミニスピンではとても重要ポイントです。先輩にスモールマウスはシャッドテールをトレーラーに付けると反応が違う!と教えてもらい取り付けてみましたが、正直自分か使っていて絶大な効果が感じられなかったのが正直な感想です。ですが、トレーラーを付ける事で、浮力が増す為、浅いレンジを巻きやすくなる、更にはトレーラー次第ではオーバーハングの下へスキッピングが出来る様になりました。コンパクトスピナーベイトがハング下のシェードをトレース出来るアドバンテージは大きかったです。

上記以外にもあげればキリがないのですが、ラバージグの開発しかしていなかった私にとっては知識と経験が乏しかった為、開発には時間がかかりました。

きっかけになったお二人には大変感謝をしております。本当にありがとうございました。

又、お二人にアドバイス頂いた(2つのキモ)も経験を積んでいく中で私なりに理解をし、プロズミニスピンに注ぎ込んでおります!

内容は私事ではないので伏せさせて頂きますが、是非みなさんもコンパクトスピナーベイトを使い凄まじい威力を体感し、同時にバス釣りの楽しさを再度味わって頂けたら幸いです。

ただし、魚釣りですので絶対はありませんし、これさえあればいいと言う訳ではありません。

適材適所で様々なルアーと使い分ければ必ず武器になる事間違いありません。

次回は有効エリアやレンジについて更新致します。